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utm2bl-mtx.xl(UTM画像を楕円体緯度経度座標へ変換する)
著者: 森 洋久 / joshua@globalbase.org ※
プロトタイプ
xl utm2bl-mtx.xl / [dest-mtx] [longitude-min] [longitude-max] [latitude-min] [latitude-max] [longitude-resolution] [latitude-resolution] [src-directory] [elipsoid-a] [elipsoid-b]
引数
[dest-mtx] 変換先のマトリックスファイル名。
[longitude-min] 作成するblの範囲、経度の最小値 -180degree 〜 180degree
[longitude-max] 作成するblの範囲、経度の最大値 -180degree 〜 540degree
[latitude-min] 作成sるblの範囲、緯度の最小値 -90degree〜 90degree
[latitude-min] 作成sるblの範囲、緯度の最大値 -90degree〜 90degree
[longitude-resolution] 経度増加方向の解像度。dot/degree
[latitude-resolution] 緯度増加方向の解像度。dot/degree
[src-directory] 変換元のディレクトリ
[elipsoid-a] 楕円体長径 (m)
[elipsoid-b] 楕円体短径 (m)
オプション
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leveloing=on,off デフォルトは on
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part-step=[整数] デフォルトは 1
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part-offset=[整数] デフォルトは 1
環境
エージェント xl
説明
UTM参照系によるマトリックスデータを回転楕円体緯度経度座標系に変換する。
[longitude-min][longitude-max]は返還後の画像の経度方向の範囲をしめす。日付変更線を含んだ範囲へ変換することも可能とするため、 [longitude-max]は最大540までとれる。しかし、[longitude-max]-[longitude-min]は360度を超えることは出来ない。 同様に、[latitude-min][latitude-max]は緯度方向の範囲を示す。
[longitude-resolution][latitude-resolution]はそれぞれ経度方向、緯度方向の解像度を与える。高緯度地域と低緯度地域を同一の解像度では、経度方向の解像度を同一で処理するのは望ましくない。高緯度では、経度方向の解像度を下げるべきである。このため、通常は、マトリックスファイルを南高緯度部分、赤道を中心とした部分、北高緯度部分の三つの地域にわけてそれぞれ[latitude-resolution]を変更して変換するのが望ましい。
[src-directory]は変換元のUTMデータのあるディレクトリをしめす。UTMデータは各UTMのゾーンごとに、ゾーン名のサブディレクトリに入っている必要がある。このサブディレクトリの中身は、img.crd, img.map,img.lst,img.mtxからなり、これがUTM座標に準拠している必要がある。ただし、サブディレクトリの名前は、[ゾーン番号]または、[ゾーン番号]S,[elipsoid-a]s,[elipsoid-a]N,[elipsoid-a]n という形をしている必要がある。数字末尾にアルファベットなし、または、N,nがついているもは北半球のゾーンである。一方、S,sがついている者は南阪急のゾーンを示している。
[elipsoid-a][elipsoid-b]は回転楕円体の長径と短径である。UTMの依拠する標準楕円体を調べ、設定する。
オプションleveling=offでは最後の階層化を行いません。何回かに分けてutm2bl-mtx.xlを実行し、最後にまとめて階層化する場合にこのオプションを利用することが可能です。
オプション、part-step,part-offsetはすべてのUTMを取り込むのではなく、いくつかごとのUTMを取り込む場合に利用します。part-step=2とすると、1つ飛ばしにUTMを変換します。part-offset=3とすると、UTM3から、変換を始めます。一般に極地部分では、UTM座標系の歪みが少ないため、北緯60度以上は、偶数UTMのデータは奇数番号のUTMへ結合したデータになっているといった場合に、利用可能です。
変換方法
UTMデータが複数のファイルのワールドファイルデータであたえられている場合について、変換方法を簡単に述べる。
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ワールドファイルデータをUTMのゾーンごとにまとめる。
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ワールドファイルをゾーンごとに、 worldfile-mtx.xl スクリプトを利用し、一枚のマトリックスデータファイルセットに変換する。そのときの変換先のディレクトリは、上記所定のサブディレクトリ名になるようにする。
出来上がったUTMデータは閲覧することが出来る必要はない。このコンバートにleveling=offオプションをつけると、最後のデータの階層化作業を行わないので、処理時間短縮になる。
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最後に、当該スクリプトを使い一つのデータに変換する。
[geosage]$ ls
52 54 53n bl
[geosage]$ xl utm2bl-mtx.xl - - / bl/img0.mtx -180 180 -60 60 3600 3600 . 6378137 6356752
....
[geosage]$ xl utm2bl-mtx.xl - - / bl/img1.mtx -180 180 60 90 1800 3600 . 6378137 6356752 part-step=2 part-offset=1
....
[geosage]$ xl utm2bl-mtx.xl - - / bl/img2.mtx -180 180 -90 -60 1800 3600 . 6378137 6356752 part-step=2 part-offset=1
....
[geosage]$ ls bl
img0.mtx
[geosage]$
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最後に、crdファイルを一つ作り、さらに、mapファイル、lstファイルを、img0.mtx〜img2.mtxにあわせて作成し、先のcrdファイルにすべてマッピングする。
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戻り値
エラー
参考
バグ
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